コラム
国が変われば当然、家づくりも変わります。
本コラムでは日本とドイツの家づくりの考え方の違いをご紹介します。

日本の住宅は常に新しいものや個性をデザインに取り入れ、デザイン性や機能性に重きをおく特徴があります。
長く同じ家に住み続けるのではなく、
その時の家族構成や状況に合わせて建て直すという考え方が主流です。

一方、ドイツではデザインよりも性能を重視する特徴があります。
建て直すのではなく、今ある住まいを活かしつつ性能も含め新しくリフォームしながら住み続ける人が多く、
築年数50年以上の家は当たり前です。
エコボードを製造しているグーテックス社の近くには、築100年以上の家もあります。
日本とドイツの建築業のGDPは同じくらいなのですが、
日本は新築がほとんどなのに対し、ドイツはリフォームが大多数を占めます。
日本とドイツの住宅をめぐる歴史的背景や国民性の違いが要因だと考えられます。
日本は戦後焼野原となりその後、高度経済成虫を迎えました。
住宅の不足からどんどん新築を建てていくという考え方が浸透しました。

ドイツも日本同様に戦場となりましたが、日本よりは被害が少なく、古い家が多く残りました。
その結果、昔からある家を補修し、住み続けることができたのです。
また「新しいものをつくるのではなく、古いものを長く使う」「デザインよりも性能重視」
というドイツの国民性も関係しているかと思います。
特に性能へのこだわりが強く、賃貸物件の情報には家賃だけではなく、
その家の燃費情報(その家に住むとどれくらいの光熱費がかかるのか)が必ず掲載されています。
家賃+光熱費を合わせた費用で比較検討するのが一般的な考えとなっています。
ドイツでは2020年に、新築・中古問わず建物に36㎝の断熱材を入れることが
法律で義務化されました。(日本の一般的な住宅の断熱材は9㎝ほどです・・・。)
今年の8月10日に、国土交通省が2025年度に新築住宅の省エネルギー基準への適合義務化を発表しました。
この「省エネルギー基準」というのは、ドイツはもちろんですが、
その他の外国と比較しても住宅性能が低い基準です・・・。
ですが、住宅性能向上や消費エネルギーを減らすための大切な一歩です。
日本とドイツ。それぞれに良いところがありますが、
性能に対するこだわりに対してはドイツのほうが圧倒的だと感じます。

そんなドイツの家づくりの考え方を取り入れた「BOTANICAL HAUS」。
ぜひ、モデルハウスで性能の違いをご体感ください。