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 木の断熱材「エコボード」のメリットとデメリット

家づくりを考えるとき、間取りやデザインと同じくらい大切なのが「家の中の快適さ」です。
私たちボタニカルハウスは、「永く、快適に暮らせる家」にするために、採用する素材一つひとつにこだわっています。
その中でも、特に私たちが最もこだわっているのが、家の快適性を大きく左右する木の断熱材「エコボード」を使うことです。

   

断熱材は家を構成する材料の中でも大きな割合(約70%)を占め、建築後の交換が難しい部材です。だからこそ、私たちはメリット・デメリットをしっかり比較したうえで、「エコボード」が最も理想に近い断熱材だと判断しました。

今回は、そんなエコボードの特長や実際の住み心地、他の断熱材との違いについてわかりやすくご紹介します。

   

目次

1.エコボードとは?自然素材の断熱材
2.エコボードのメリット1「7つの性能を備える断熱材」
3.エコボードのメリット2「長く続く性能]
4.実際にお住いのオーナー様の声
5.エコボードのデメリット1「価格」
6.エコボードのデメリット2「UA値の計算で正しく評価されないことがある」
7.エコボードのデメリット3「外装・内装材の制限」
8.それでも私たちがエコボードを選ぶ理由

   

   

1.エコボードとは?自然素材の断熱材

エコボードは、木の繊維からつくられた自然素材の断熱材。
化学物質をほとんど使わず、呼吸するように湿気を調整してくれる特徴を持っています。日本の住宅でよく使われる「グラスウール」や「ウレタンフォーム」などと比べて、環境にも体にも優しい素材です。

   

2. エコボードのメリット1
 「7つの性能を備える断熱材」

   

エコボードは、ただ「断熱する」だけではありません。
1つの素材で以下の7つの性能を備えています。

遮熱性能、断熱気密性能、透湿性能、遮音性能、耐水性能、防火性能、メンテナンス性能

これらをすべて高い水準で実現している断熱材は、他にほとんどありません。
夏は涼しく、冬は暖かく、音も気にならない。そんな家をつくることができます。
「エコボードの7つの性能」は、また別の機会に改めてコラムで取り上げたいと思います。

   

3.エコボードのメリット2「長く続く性能」

エコボードの魅力は、その性能が長く続くことにもあります。

日本の住宅では、断熱性能や気密性能を確保するために、気密シートやテープなどの化学建材を使うのが一般的です。ですが、これらは時間とともに劣化し、性能が落ちてしまいます。
一方エコボードは、素材自体に気密性があり、劣化しにくい自然素材。
新築時の性能を長くキープできるため、年数がたっても快適さを保ちます。

   

4.実際にお住まいのオーナー様の声

実際にエコボードを採用したオーナー様からは、以下のようなお声をいただいています。

・真夏に家を数日空けても、帰宅後の玄関がひんやり
・1階と2階の温度差がなく、小屋裏まで快適
・真冬でも早朝の暖房3~4時間だけで一日中あたたか
・エアコン1台で家中が快適
・外の工事音が気にならない
・部屋干しの洗濯物がよく乾く
・結露しない
・前夜に焼肉をしても、翌朝に臭いが残らない

快適さは、数字ではなかなか測れません。
毎日の暮らしの中で違いを実感できるのが、エコボードの強みです。

   

5.エコボードのデメリット1「価格」

エコボードはグラスウールなどに比べると、初期費用が高くなります。

グラスウール:約30万円
エコボード:約300万円

ただし、グラスウールなどの断熱材は湿気や経年劣化によって性能が低下しやすく、断熱材としての役割を十分に果たせなくなることがあります。その場合、張り替えには再施工費として400万円以上かかるケースも。

一方でエコボードは、湿気に強く、長期間にわたって安定した断熱性能を維持できるのが特長です。さらに、高い断熱性能によって冷暖房のエネルギー消費を抑えられるため、光熱費の削減にもつながります。

初期費用はかかりますが、メンテナンスコストの軽減とランニングコストの抑制を考えると、総合的に見るとエコボードは非常にコストパフォーマンスの高い断熱材だと言えるでしょう。

   

6.エコボードのデメリット2
「UA値の計算で正しく評価されないことがある」

住宅の断熱性能は「UA値(外皮平均熱貫流率)」という数値で表されます。
しかし、エコボードはこのUA値の算出に使われる「熱伝導率」だけで評価すると、他の断熱材より数値上は劣って見えることがあります。

ですが、実際にはもう一つ重要な指標である「温度伝導率」に優れており、熱が壁を通り抜けて室内に伝わるまでに12時間以上かかるという特性があります。
つまり、エコボードにはUA値では表しきれない“実質的な断熱性能”があるのです。
※UA値、熱伝導率、温度伝導率については別のコラムで詳しくご説明します。

断熱材には、熱の伝わりやすさ(熱伝導率)だけでなく、熱が伝わるスピード(温度伝導率)も重要です。この両方の性能をバランスよく備えているのがエコボードであり、数値だけではなく、実際の「住みごこち」でこそその違いが実感できます。

   

7.エコボードのデメリット3「外装・内装材の制限」

エコボードを使用した住宅は、「透湿外皮構造」が基本。
そのため、水蒸気の移動を妨げる建材(サイディング、ガルバリウム鋼板、ビニールクロスなど)はおすすめできません。
ただし、自然素材や塗り壁、木材を使った内装など、デザイン性の高い選択肢も多くあります。私たちは、性能とデザインを両立した家づくりをご提案しています。

   

   

8.エコボードを選ぶ理由

断熱材は、完成後に簡単に交換できるものではありません。
だからこそ私たちは、今の快適さだけでなく、10年後、20年後も心地よく暮らせる素材を選びたいと考えました。

   

コストや仕様の面で多少の制限はあっても、「本当に快適で、住みごこちの良い家」を実現するためには、エコボードが最適だと私たちは信じています。

「自然素材の断熱材で、心地よい毎日を。」
それが、ボタニカルハウスの家づくりの原点です。

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